つい先日、この区間を使う機会があったのですが、定期的に使う私としてはどの方法が最適解なのか毎回悩んでいます。
そこで今回は、新幹線、飛行機、特急、鈍行、どれで行くのが一番良いのか、お金、時間、快適さ、予約のしやすさの観点から考察してみます。
新幹線
常識的に考えると、恐らくこの手段が一番選ばれるような気がします。
東京ルート
海老名
↓小田急小田原線
新宿
↓JR中央線快速
東京
↓北陸新幹線
金沢合計 15293円 (ロマンスカー利用で15943円)
しかし料金が高いので何とかしたい。ということでえきねっとのトクだ値を考えてみます。
各駅からの金額は以下のように変動します。()内には海老名~金沢間の合計金額を示します。また、特急料金については時期により変動するので、今回は2025年9月1日(月)の料金で比較するものとします。
新幹線乗車駅 | 東京(東京ルート) | 上野(上野ルート) | 大宮(大宮ルート) |
通常料金 乗車券+特急券=合計 (通常/学割) | 6700+7480=14780(14693/13193) | 6490+7480=13970 (14483/13183) | 6490+7480=13970 (14483/13183) |
トクだ値10%OFF | 12760(13273) | 12570(13083) | 12270(12783) |
トクだ値30%OFF | 9920(10433) | 9770(10283) | 9540(10053) |
上野ルート
海老名
↓小田急小田原線
新宿
↓JR中央線
東京
↓JR山手線
上野
↓北陸新幹線
金沢
大宮ルート
海老名
↓小田急小田原線
新宿
↓JR湘南新宿ライン
大宮
↓北陸新幹線
金沢
個人的にはトクだ値30%OFFが取れるのであれば、北陸新幹線の大宮ルートで極力節約しながら行きたいです。新幹線を使った場合と時間はさほど変わらないので、大宮ルートおすすめです。
では、王道の北陸新幹線を使わないならどうするのか?
飛行機

新幹線と同じくらい早く到達できる手段としては飛行機があります。飛行機を使う際のルートとしては以下の通りです。
海老名
↓相鉄本線 (ICで324円)
横浜
↓京急本線・空港線 (ICで397円)
羽田空港第1・第2ターミナル
↓ANAまたはJAL
小松空港
↓[1]高速バスまたは[2]路線バスとIRいしかわ鉄道線または[3]路線バスと北陸新幹線
金沢
羽田空港(HND/RJTT)から小松空港(KMQ/RJNK)までは2025年8月現在、ANAが4便、JALが6便あります。所要時間は1時間強ほどです。いずれも機材は基本的にはB737-800で運行されています。私はANAメインで使っていてJALのことはよくわからないので、ANAについてのみ料金の話をすると、他の航空会社同様、早く予約するほど安く購入でき、75日前が早割の中では最安です。しかし、ほかにも安く購入する方法があります。どなたでも利用できるものをはじめに紹介すると、ANAは不定期でセールを実施することがあり、このセールで買うのが一番安いです。私も何度か利用していますが、7000~9000円程度で購入できます(路線によって設定額はバラバラ)。羽田~小松では8350円で乗ったことがあったかな?あいまいな記憶ですが。これをゲットできるなら新幹線よりも安く済む可能性があります。別の安く購入する方法ではスマートU25というものがあり、あらかじめ年齢認証を郵送でする必要がありますが、25歳以下であれば、当日に空席のある便に限って安く購入できるというものです。もちろん、空席がなければ購入できませんから、リスキーな選択肢ではありますが、時間のある大学生ならこれで行くというのもいいかもしれません。乗りたい日の日付変更の瞬間から購入できます。
また、小松空港から金沢についてはいくつかの方法が存在しますが、[1]の高速バスについては1300円で直接金沢駅まで行けるので便利です。
[2]はおそらく最安値で、IRいしかわ鉄道の駅である小松駅を経由していく方法です。路線バスで小松空港から小松駅が280円、IRいしかわ鉄道で小松駅から金沢駅で580円、合計860円です。
[3]は[2]と同様にして小松駅まで行った後、北陸新幹線で金沢駅まで行く方法です。新幹線は乗車券510円に加え自由席なら880円、指定席で2800円がかかります。小松空港~金沢駅の合計は自由席の場合で1670円、指定席の場合では3590円となります。
小松空港から金沢駅の所要時間についてですが、私の調べた一例としては、[1]54分、[2]64分、[3]51分ということで金額順に早く着くようです。当然、乗り継ぎ状況やほかのダイヤでは時間は変わるので、新幹線よりもバスの方が早く着くこともあるでしょう。それを考えると乗り換えなしのバスが楽なのかなと思います。少しでも節約するなら[2]かな。
ちょっとややこしくなってしまったので、飛行機代を除く運賃を表にまとめて飛行機の場合の話を終わりたいと思います。
[1]高速バス | [2]路線バス+IRいしかわ鉄道 | [3]路線バス+北陸新幹線 | |
小松空港~小松駅 | ***** | 280 | 280 |
小松駅~金沢駅 | ***** | 580 | 1390(自由席)or 3310(指定席) |
合計 (小松空港~金沢駅) | 1300 | 860 | 1670(自由席)or 3590(指定席) |
合計 (海老名駅~金沢駅) | 2021 | 1581 | 2391(自由席)or 4311(指定席) |
特急列車

新幹線・飛行機でできる限り費用を抑えてきましたが、まだまだ高い!という方には少しの快適性も残しながらさらに費用を抑える方法があります。中央線特急です。
現在中央線には東京駅または新宿駅を始発とし、松本駅を終点とする特急がかなりの本数が走っています。中には白馬駅まで行くものもあり、金沢に行くうえで乗りたいのはこの列車です。一日に一本、あずさ5号が新宿駅を8:00に出発し、11:40に白馬駅に到着します。
それでは全体のルートです。
海老名
↓JR相模線
橋本
↓JR横浜線
八王子
↓JR中央東線~JR篠ノ井線~JR大糸線(特急)
白馬駅
↓大糸線
糸魚川
↓えちごトキめき鉄道 日本海ひすいライン
市振
↓あいの風とやま鉄道線
倶利伽羅
↓IRいしかわ鉄道線
金沢
所要時間は9時間30分ほどで、料金は11410円です。
海老名駅から糸魚川駅が5720円の乗車券が必要で、特急が八王子駅から白馬駅で2550円かかります。また、糸魚川駅から金沢駅が3140円です。
で、これをさらに安くする方法ですが、まずはJRの学割が使えるなら5720円が4570円。八王子駅から白馬駅の特急料金はえきねっとのチケットレスで100円引きの2450円になります。
また、大糸線に中土駅という駅があるのですが、ここから金沢までは「北陸おでかけtabiwaパス
」というJR西日本が発売しているチケットがあり、2900円でこれを購入しておくと中土駅~金沢駅を含む北陸のかなりの路線が1日乗り放題となります。これらをすべて使いこなすと、以下のような金額になります。
海老名
↓中土までの乗車券5170円(学割で4130円)
八王子
↓特急2450円
白馬
↓
中土
↓北陸おでかけtabiwaパスで2900円
金沢10520円(学割で9480円)
もしくは糸魚川から金沢までは北陸新幹線を使うという方法もあります。所要時間は6時間30分ほどで、ルートは以下の通りです。
海老名
↓JR相模線
橋本
↓JR横浜線
八王子
↓JR中央東線~JR篠ノ井線~JR大糸線(特急)
白馬駅
↓大糸線
糸魚川
↓北陸新幹線
金沢
海老名駅~金沢駅7700円(学割で6160円)、特急が指定席のみで2550円、新幹線は自由席が2640円、指定席が3570円です。
合計は新幹線自由席を選択した場合、12890円(学割は11350円)
新幹線指定席を選択した場合、13820円(学割は12280円)
正直、糸魚川から新幹線を使うくらいなら上野や大宮から乗る方がいいでしょう。
最終手段、鈍行列車
最後に鈍行列車のみで行くルートを紹介したいと思います。
松本経由のルート 所要時間13時間
海老名
↓JR相模線
橋本
↓JR横浜線
八王子
↓JR中央線
塩尻
↓JR篠ノ井線
松本
↓JR大糸線
糸魚川
↓えちごトキめき鉄道 日本海ひすいライン
市振
↓あいの風とやま鉄道線
倶利伽羅
↓IRいしかわ鉄道線
金沢松本と糸魚川の間にある中土まで切符:5170円(学割では4130円)
中土から金沢はJR西日本が発売する「北陸おでかけtabiwaパス」:2900円
合計 8070円(学割では7030円)
このルートで学割であれば青春18きっぷよりも普通に切符を買った方が安いですね。
東海道・北陸本線経由 所要時間11時間
海老名
↓JR相模線
茅ヶ崎
↓JR東海道線
米原
↓北陸本線
敦賀
↓ハピラインふくい
大聖寺
↓IRいしかわ鉄道
金沢海老名から敦賀:7480円(学割では5980円)
敦賀から金沢:2730円
合計:10210円(学割では8710円)
このルートでは青春18きっぷを使った方が安くなります。学割では3日用のみ青春18きっぷの方が安いですね。
東海道・高山本線ルート 所要時間14.5時間
海老名
↓JR相模線
茅ヶ崎
↓JR東海道本線
岐阜
↓JR高山本線
富山
↓あいの風とやま鉄道
倶利伽羅
↓IRいしかわ鉄道線
金沢海老名から富山:9130円(学割では7300円)
富山から金沢:1290円
合計:10420円(学割では8590円)
実はこの方法では青春18きっぷの特例が適用できます。富山駅から金沢駅へ行く途中、一度津幡で乗り換え、七尾線に一駅分でも乗車すると、JR線ではない部分が”JR七尾線を使うための通過”ということで青春18きっぷのみで乗ることができます。ただし、富山からJR七尾線の中津幡より先に行くまでの間は途中下車できません。あくまでも通過するために使う、というのが前提にあるからです。少々面倒ですが、これにより最短の中津幡から金沢までの乗車券を買うだけでよくなり、270円で行くことができます。この場合の合計は青春18きっぷ代+270円です。時間はかかりますが、これが最安値でしょう。
おわりに
夜行バス以外の手段で私が知っている限りの最もよい手段を考えてみました。
節約を極めるなら最後に紹介した青春18きっぷの特例を使う方法ですが、正直大変なのでお勧めできません。私もやったことありません。
個人的におすすめなのは、やはり北陸新幹線の30%offまたは航空券のセールです。しかし、急遽旅行に行くこともあるでしょうから、そういった場合は北陸新幹線か、1万円ちょっとでいける特急がおすすめかなと思います。
Comments
大変参考になりました!!